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普段はズンドコ節ばかり聴いているんだけど、一定の周期で平沢進氏の曲にどっぷり浸かりたくなる時が来ます。
それが今。ヘビーローテで聴いてます。
独特のシーケンスの気持ちよさとアナログ発想のブレンドが他の音楽には持っていない魅力が有ります。それはP-MODELにも通じるところがあって、音楽で冒険をしてる感覚が心地よいのかもしれません。
加えて独特の声と、歌詞の上での独特の言葉まわしが魅力をより引き出している気がします。
虜になって15年が経とうとしてますが、飽きる事無く聴く事ができる数少ないアーティストです。
改めて振り返ってみた。
リリースされた当時はアンビエントという音が流行り始めていた頃で、この作品もそれに通じるものがあるのかとの期待は大きく裏切られました。
2曲目の「Love Song」は今でもライブで歌われる息の長い曲。
いわゆる恋愛の「愛」は一切無く、それとはまったく次元の違った愛が歌われている事に当時は衝撃だった。
また13分にも及ぶ「トビラ島」はプログレの空気が満ちてて、当時は毛嫌いして聴いていませんでした。改めて聴いてみると非常に練り込まれた作品だなぁと感心するばかり。
平沢進作品に最初に触れたのがこれだったために、私の判断基準はいまだに「オーロラ」になってます。
タイトル通りこれからの寒い季節に聴くにはもってこい。
オーロラを聴いて以降は平沢作品に触れる事が少なくなり、クラブミュージックに傾倒していくようになりました。
しかし10年のブランクを経てまた聴くようになり、その時に手にしたのがこの「賢者のプロペラ」
オーロラと比べて全体的に明るく、オーケストレーションが派手になっている事に驚いた。けど、それ以上に曲の根本が全く変わっておらず違和感無く聴く事が出来た事にも驚いた。
賢者とプロペラの繋がり、いまだに全く理解が出来ません。その他、曲のタイトルは理解に苦しむものばかりが殆どなんですが、歌詞には画が浮かぶ描写が多く一番聴き易い作品だと思います。なかでも「ルベド(赤化)」は描写が綺麗で一番好きです。それをライブで聴けたときは鳥肌が立った。
終盤に収録されている「ロタティオン(LOTUS-2)」は映画「千年女優」のテーマとしても使われ、割と話題を呼んだようです。
高揚する事もリラックスする事も出来る不思議な作品です。
Hirasawa Energy Worksとして実験と楽曲制作を同時に試みた最初の作品。
http://chaosunion.com/ew/
賢者のプロペラまでの作品をP-MODELがリアレンジしたらどうなるか、というコンセプトと、楽曲制作に必要な電力を全て太陽発電などで賄い既存の電力は一切試用しないという大胆なアイデアが盛り込まれ、これを知る事により氏への関心はぐっと高くなった。
作品自体は単なるリアレンジに過ぎないのだけれども、その制作過程を読みながら聴くと魅力が何倍にも膨れ上がった。
節電ではなく「Hirasawa Energy Worksは、すでに自然界に豊かに用意されている、エネルギーの原野でのピクニック」という発想が非常に面白い。
賢者のプロペラから遡って聴いた7作目の作品。
これを含めた「Sim City」「Siren」がタイ3部作と位置づけられているようですが、前2作とはやや毛色が違ってて、やや聴き易く作られているような気がします。
のっけから勢いのある「TOWN-0 PHASE-5」やじっくりと語りかけるような「ナーシサス次元から来た人」を聴くだけでも十分な価値があると思います。自分のBlogにも書いたのですが「ナーシサス次元から来た人」は私の葬送で使って貰いたい曲です。
と書くと誤解を招きそうなんですが、何度か葬儀の場に立った時に、音楽くらいは自分で選ばせて欲しいと強く感じました。
現世の自分自身が最後のときを迎えるのに、自分の意向が全く入っていない葬儀は自分の人生の締めくくりとしては相応しくないと思ってます。もし、そういう場となったとき、これを覚えている人が居たらお願いしますね。
1曲目「祖父なる風」では掃除機のホースを楽器に見立て、本当に吹いていたり、2曲目「RIDE THE BLUE LIMBO」はギターフレーズをサンプラーで切り刻んで再構築したりと、楽曲制作のクリエイティビティが非常に高い。(他にも洗濯板をギロに見立てたりしてます)色んな面で勉強になりました。
3曲目「ツオルコフスキー・クレーターの無口な門」は月をテーマにした作品の中では秀逸。ハープ、ピチカート、ストリングス、オーボエのシンプルなオーケストレーションが冬の青白い月夜を想像させてくれます。リリース時期が冬だったということも有りますが。
唯一ライブを観たのもこの時でしたし、楽曲・アルバムの完成度は、このあとにリリースされた「白虎野」が霞んで見えるくらい、とても高く感じます。この時期にファンクラブに入ったりと、平沢傾倒が激しかった時期でもあります。
ヘビーローテーションで聴くのはどうしても上記の作品が中心になってしまいます。
音楽に詰まったときや頭をリセットしたいときに聴きたくなるのかもしれません。この時期をまた通過して新しい一面を迎えられたらなぁと、ひしひしと感じます。
